イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

バカみたい。
絶対好きになんてならないって、豪語してたのはどこの誰?


――あいつのこと、好きなんでしょう? 簡単に諦めていいの?


ふと責めるような飛鳥の言葉が過って、唇が自嘲気味に歪んだ。

「どうしろっていうのよ……」

――後だしジャンケンみたいなこと言っちゃうと、ここしばらくあいつね、何かおかしかったの。

確かに、最近の彼はおかしかった。
それは、わたしも感じた。

――ただのカンだけど、何かあるような気がするの。


いつからだっけ。
彼の態度が変わり始めたのは……

クリスマス気分に浮かれた車内から目をそらしつつ、記憶を遡る。

いつも通りの彼だった、って断言できるのは、1か月前じゃないかな。
一緒に朝を迎えたあの日までは、普通だったと思う。

じゃあ何かあったとすれば、その後――……あれ?


そういえば、あの朝……坂田くんの携帯に……

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