イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

――坂田くん、非通知から電話きてるけど……。
――え……なんだろ、怪しいよな。

そして相手の声を聞いて……顔色変えてたよね?
どうしたんだろうって思ったもん。
ただのイタズラだって、笑ってたけど。

あれから、だった気がする。

なかなか会えなくなって、
電話やラインだけになって……


「きゃっ」
ドンっと後ろから押されて、一斉に乗客がドアへ殺到。
そこが銀座だということを確認したわたしも、急いで続いた。

上の空で改札を過ぎ。
そのまま目についた出口から外へ出る。

イブの銀座は、大混雑だった。
ショーケースの中に迷い込んだみたいに、どこもかしこもゴージャスで煌びやかで、眩暈がしそうで……


――美弥子……お前さ、最近何か変わったこと、ない?

彼の声が、脳裏に響いた。

そうだ、変な事聞くんだなって思って……あの時も、かかってきた――イタズラ電話が。
非通知だったかは、わからないけど。

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