イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「はははいっ、もちろん存じ上げてます。お二人とも」
首をかくかく何度もタテにすると、「じゃあ自己紹介は不要だね」と薄めの唇が綻んだ。
そのなんとも絵になる優美な微笑にぼうっと一瞬見惚れてしまってから、
いやいやしっかりしろ、と自分を叱咤する。
ええと……これは一体、どういうこと?
年はたぶん同じくらい、のはずだけど。
2人とも中途キャリア採用組だから、詳しくは知らない。
プライベートはもちろん、仕事でも接点なんて何もないよね?
わたしに、なんの用……?
人違いなんじゃ……
おずおず視線を上げると、ミステリアスな奥二重の瞳がこっちをじぃっと見下ろしていて、緊張感が募っていく。
えっと……
なんか、睨まれてる……ような気がするのは、気のせい?
いやいや、訳が分からない。
「あの……わたしに何か……?」
早く帰りたい一心でなんとか口を開くと、宇佐美さんはテーブルに浅く腰かけ、優雅な仕草で腕を組んだ。
「単刀直入に聞くけど、君は今の状況、どう思ってる?」