イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
穏やかじゃない台詞に動揺してしまいつつ、視線を動かせば。
日向さんもまた、苛立ちを含んだ眼差しでわたしを見つめていて――
「別れろって言ってるわけじゃない。坂田があんたにベタ惚れなのはよくわかってるしな。俺たちはただ、坂田を助けたいだけだ。あいつを追い詰めているものの正体を知りたい。2人だけで解決しようとするな。問題を表沙汰にしたくないなら、協力するし――」
「ちょ、ちょっと! 待ってくださいっ!!」
必死になって両手を振り回し、どんどん先へ進んでいってしまう話を、なんとか食い止めることに成功した。
ベタ惚れ?
問題……?
「あのっ、一体なんの話をしてるのか、さっぱりわからないんですけど」
「わからない?」
宇佐美さんの眉が、皮肉気にピクリと跳ねる。
「自分は全く関係ないって言うつもり? そんなはずないよね? あいつが僕たちを遠ざけてまで守ろうとするんだ、君に関すること以外考えられないだろ?」
宇佐美さんたちを、遠ざけてまで……守る?
意味不明ではあったけど、なぜだか胸がざわついた。
「あの……坂田くん、やっぱり何かトラブルに巻き込まれてるんですか?」
2人の言葉からなんとなく感じ取ったことを恐る恐る尋ねると。
「「…………」」
ようやく彼らの顔に怪訝そうな表情が浮かんだ。