イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「えっと、まず坂田くんがわたしにベタ惚れって、ありえませんから。わたしたち、もう終わってますよ? 12月に入ったくらいからずっと疎遠で、自然消滅っていうか……クリスマスの前には、もう」
「12月……?」
宇佐美さんが腕を解いて繰り返す。
「疎遠に……つまり、態度がそっけなくなったって意味で合ってる?」
「えっと、はい、そうですね。ラインや電話もなくなって、もう興味なくなったのかな、って」
「君じゃ、ない……君も、なのか……」
ブツブツつぶやいて、漆黒の瞳が隣を向く。
何やら日向さんと性急な視線を交わしてるけど……こっちは全く話が飲み込めない。
緊張も忘れて、「あの」って割り込んでしまった。
「教えてください。何かあったんですか? 坂田くんに」
2人を交互に見上げて訴えると、ようやく日向さんがチラリとこちらを流し見た。
「もしかしたら……俺たちがカン違いしていたのかもしれない」
「勘違い?」
「あんただけじゃねえんだ、あいつにそういう態度取られたのは」