イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
え……?
「ちょ、ちょっと何言ってるんですか? 坂田くんが反社と、なんて関係あるわけないじゃないですかっ」
ダン!
勢いあまって、テーブルにゲンコツぶつけちゃった。
「ね、宇佐美さんも言ってください。そんなこと、あるわけないって」
ぷりぷり怒りながら、同意を求める。
もちろんすぐに肯定の返事が返ってくるものだと思ったら……
「うーん……それがね中村さん、それについては、僕たちもなんとも言えないんだよ」
返ってきたのは、なんとも歯切れの悪い返事で、びっくりしてしまう。
何とも言えないって……関係あるかもしれないってこと?
待って待って、あるわけないじゃない、そんなこと!
わたしの不満を察したのか、2人は困ったように視線を交わし……そして日向さんが口を開いた。
「前にな、あいつの地元で飲んだことがあるんだ。俺らと坂田の3人で」
「……はぁ」
「帰り際、ガラの悪そうな男が数人、店の料理にいちゃもんつけ始めた。いい加減頭にきて俺が間に入ろうとしたら、坂田に止められたんだ。で、あいつが代わりに行ってくれたんだが……どうなったと思う?」
「どう、なったんですか?」