イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

呼吸が浅くなってきて、ドアに手をつく。

落ち着いて。
ゆっくり考えてみよう。

これはただの写真ってわけじゃない。
隠し撮りした脅迫、あるいは嫌がらせの材料であることは、たぶん間違いない。

おかしいのは……そう、この写真が、どうしてわたしのアパートの郵便受けに入っていたのか、ってことだ。
つまり、わたしと坂田くんの関係を知ってるってことよね。

わたしにこの写真を見せて、どうするつもり?

理由は? 目的は?

頭の中がぐちゃぐちゃで、ちっともまとまらない。

冷たい汗が噴き出して、身体の熱を奪っていく。
酸素がひどく薄い気がして、苦しかった。


とにかく、そいつはこの場所を知っている。

一人暮らしのこの部屋には、あまり友達を招いたことはない。
外で会うことの方が多いし……

誰? 一体、誰なの!?

焦りと混乱で、頭をかきむしりたい気持ちを必死で堪えて。
その時だった。


RRRRR……



突然間近で鳴りだした規則的な音に、「ひっ」って、文字通り飛び上がった。

あ、着信……
オロオロともう一度カバンを探って、携帯を掴み出す。
揺れて仕方ない手で苦労してタップすると、切羽詰まった声が耳に飛び込んできた。

『中村さん!?』

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