イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
そう聞いてから、よくよく見てみれば……確かに似てるかも。その凛と整った面立ちの雰囲気が、坂田くんや英二くんと。
ということは、つまり――
「やっぱりお姉さんだったんですね! え、でも姉妹はいないって……やだ、流さん間違えたんだ!」
確かにいないって、言ってたんだけどな。
おかしいな。他の人と間違えたのかな。
焦りながらバシバシ、彼の肩を叩いちゃった。
……ん?
反応がない?
妙だなと思って横目で伺うと、……がっくりと項垂れてる?
「何も言うなって、言ったのに」
「え? 何言っ――」
『お姉さんっ! お姉さんですって!? 聞いた!? 慎太郎、聞いた!?』
「え、ごめんなさい! 間違えました? 妹さんでした――んがっ」
「あぁもう! しゃべるな!」
口をがっつり、大きな手に塞がれてしまい。
ふがふが声にならない音を叫ぶわたしへ、『キャーーー!』って一層高い歓声が聞こえてきた。
『妹っ! 私が慎太郎のっ!! なんてイイコなの~!』
なぜかバタバタ、テンションマックスで悶える美女。
『でかしたわ、慎太郎。明日は土曜でしょ。店お休みにするから、すぐに連れてきなさい。そしてとっとと嫁にするのよ!』
「よ、よめ……?」