イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

会わせてやる?
あの女性(ひと)に? 今?
え、ちょちょっと待って、本気で言ってるの?

狼狽えるわたしをよそに、慣れた手つきで操作する坂田くん。
どこかに連絡を入れてるようだけど……

「いいか、余計なことは何も言うなよ? 初めましてよろしく、だけでいい」
「は、はぁ?」

一体どういうことなのかと、聞き返す間もなかった。

『はいはーい、どうしたのよこんな時間に?』

聞き覚えのある声と共に、画面にスウェット姿の女性が現れた。
背景はリビングっぽい感じ。彼女の自宅、かな。

お風呂上りなんだろうか、洗い髪にすっぴんで……でも、相変わらずの美しさ。
もちろん、目の下には泣きボクロ。

間違いないっ、イブの人だ。

どど、どうしよう?
いきなり現れるなんて!
心の準備も何もできてない。

オロオロしてしまいながら、とりあえず「初めまして……中村美弥子です」と小さく頭を下げれば――『あらぁ!』って女性が笑み崩れた。

『あなたが美弥子ちゃんなのね! 慎太郎から話は聞いてます。初めまして! 坂田しのぶです』

興味津々って感じで見開いた目は、キラキラ輝いて……。
え、ちょっと待って。坂田……?

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