イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「美弥子」
嬉しそうに細くなる切れ長の瞳が視界に入って、次の瞬間。
解けた唇の間から、ぐっと熱い舌が入り込む。
「っ、……んんっ!」
淫らな水音を伴ってねっとり絡まり合う舌――あっという間に全身が、官能的な熱に支配されていく。
「ふっ……、……んっ」
キスだけでこんな風になるなんて、この先に進んだらどういうことになるんだろうって不安を覚えるくらい、身体が熱くて疼いて、たまらない。
「……さかた、くん」
「んな、エロい顔……すんな。止まれなくなるだろ」
耳たぶに触れる、荒い息。
パクリと熱い咥内に含まれて、「っ!」声にならない衝動が突き上げた。
いいよ。だって待てない。
坂田くんのものになりたい。してほしい。今すぐ。
「い、いいよ?」
はしたない願望を、もう隠すこともできずに口にして、顔を上げた。
けれど……
返ってきたのは、困ったような苦笑いだった。
「だぁめ」