イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
「えぇっ?」
飛鳥がめちゃくちゃのけぞってる。
そんなに驚かなくてもいいじゃない?
「今までのわたしなら、諦めてたかもしれない。彼がその気になるのを待つより、自分の身の丈に合う人を見つけた方が結婚への近道だって。でもね」
この数か月に起こったいろんなことが、わたしを変えた。
彼じゃなきゃ、嫌だと思った。
触れるのも、触れられるのも、もう彼じゃなきゃ……
「最初から完璧なカップルなんていないと思うの。他人同士だもん、合わない部分があって当然だし。話し合いや歩み寄りは、必須でしょ」
「うん、そうね。その通りだと思う」
「だからね、最初から無理って決めつけるんじゃなくて、彼に意識を変えてもらえるように頑張るべきだなって思って。もちろん逆も然りよ? わたしも彼を理解して、努力するつもり。そういうことをね、今日パーティーの後で提案しようと思ってるんだ。結婚も悪くないんじゃない? ってプレゼンみたいに、メリットとデメリット、改善項目なんかを挙げてね」
仕事が乗りに乗ってる今の彼に、定時に帰ってきてくれ、なんて難しい要求かもしれない。
イクメンになってくれ、なんて無理かもしれない。
でもその点だって、ちゃんと話し合えばいい。
一緒に悩んで、妥協点を探っていけばいい。
一番大事なのは、条件じゃなくて、二人の気持ち。
相手を理解したい、寄り添いたいって気持ちだ。
たぶんうちの両親に欠けていたのは、この部分で。
あと一歩の歩み寄りだったんだと思う。
「少し遠い道のりになるかもしれないけど、彼以外の人と家族になるなんて考えられないから」