イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!
幸せで、嬉しくてたまらなくて、そっと、自分の胸の前で交差する彼の手に、唇を寄せた。
わたしも、大好き――そんな思いを込めて。
ピクリと反応した彼の手が、ゆるゆるって解かれて。
そのままわたしの身体をくるりと反転させ、窓に押し付ける。
「さ、坂田、くん……?」
見上げるその切れ長の瞳に、確かに揺らめく欲望の色。
ドキリと鼓動が高鳴り――浅ましい身体はあっという間に淫らな期待を高め、熱くなっていく。
「キスなら――唇に欲しいんだけど?」
わたしの片手を、指を絡めるようにして窓ガラスに押し付け……
空いている方の手で、ぐっと自分のネクタイを緩める。
何気ない仕草に宿る、言いようのない色気。
ただただドギマギと目を奪われていると、その精悍な顔がゆっくり近づいてきて。
瞼を下ろしきる前に、そっと唇が触れ合った。
「っん、……っ」
優しい優しい、バードキス。
でもわたしが欲しいのは、……
わたしから開くのを待っていたみたいに、するりと舌が差し込まれた。
そのままお互いを貪るような深く濃い口づけへ――あっという間に堕ちて行く。