イケメン同期から全力で逃げてますが、逃げ切れる気がしません!

「……慎ちゃん、約束してほしいの」
「ん? 何を?」

「この先何か思うことがあったら、不満でも相談でもいいから、こうした方がいいとかこうしたいとか、ちゃんと言ってね。遠慮しないで、我慢しないで。お願い」

「美弥子に不満なんて、何もないけど?」

「今じゃなくて、これから先ってこと!」

わたしが縋り付くように上げた視線で何かを汲んでくれたのか、くすっと笑って、「わかった、そうする」って頷いてくれた。

「美弥子も同じだぞ? ちゃんと、口に出して言ってくれ。自分の中にため込んだりしないで」

「うん、約束する。ちゃんと言うね」

人の気持ちは変わる。
残念だけど、それは事実だから。

だからこそ、わかってくれるはず、なんて甘えちゃいけないんだ。
この関係を変えたくないなら、変えない努力をしなくちゃ。


「あ、じゃあ……さっそく一つ、いいか?」

「うん、いいよ。なあに?」

さぁどうぞ! と期待に満ちたわたしの目を、楽し気な眼差しが受け止めた。

「オレさ、たくさん家族、欲しいな」
「……え?」

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