青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
その後も、服や化粧品など女の買い物は多いという事が分かった
一日となった。

クタクタになった俺達は、ショッピングモール内のイタリアン
レストランで少し早めの夕食を取ることになった。

初めは緊張していた碧も、すっかり環さんに慣れたようで笑顔が見える。

「碧ちゃん、私の事はお姉さんだと思って分からないことは
 何でも聞いてね。
 時々は、遊びに行っちゃうし何かあったら連絡して。」

そう言うと、早速スマホで連絡先を交換していた。

一応、何かのために碧にさっきスマホを買っておいたのが役にたったようだ。

環さんにスマホの扱いを聞きながら、慣れないながらも操作していく。

その光景を見ながら、環さんを連れてきてもらって良かったと改めて思った。

ひとしきり食べて、話し終わった頃には店に入ってから2時間が過ぎていた。

中川夫妻と店で別れ、明日からの食材を買い込み家に向かって車に乗った。

家に着くと、不思議そうな顔で家と俺の顔を見る。

「どうした?ここが今日から碧が住む家だ。」

「ここに、蒼さん一人で住んでたの?」

そういうことかと、碧の不思議そうな顔に納得がいった。

一人で住むには大きい家だと思ったのだろう。

「ああ、ここには俺一人だ。
 だから、部屋も余ってるんだ。
 さあ、中に入ろう。」

碧は何か言いたそうにしていたが、俺の言葉に頷き玄関を入った。




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