青の世界のあなたと、記憶をなくした私との365日の恋物語
下降した気分とは反対に、料理はとても美味しかった。

シーフードはプリプリしていて、ソースも絶妙なバランスで下降
していた気持ちも上向きになっていった。

蒼さんもボンゴレに舌鼓をうっていた。


レストランを出ると蒼さんは家の近くの洋菓子屋さんに車を止め
私を車に残すと一人お店の中に入っていく。

暫くすると、片手にケーキの箱を持って帰ってきた。

「家でケーキを食べよう。
 誕生日といったらケーキだろ?」

「嬉しい!ありがとうございます!」

今日の為に前もってケーキを予約していてくれたらしい。

私は、まだ誕生日が終わらない事が嬉しかった。

もう少し、一分一秒でも長く一緒にいたいと思ってしまう。


家に戻ってリビングに入ると蒼さんが

「今日は碧が主役なんだから座ってて。」

そう言ってキッチンに向かっていった。

蒼さんに支度させるなんて・・・と思ったが、今日は私と蒼さん
の最後の日、素直に甘えることにした。

ソファーに座り待っていると、コーヒーの良い香りが漂ってくる。

こんな時間も今日が最後・・・私の目には涙が溢れそうになっていた

「おまたせ。」

蒼さんの声が聞こえると、気づかれないようにサッとハンカチで
目元をおさえ、笑顔を作った。






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