宇佐美くんの口封じ
…なんだ、なんなんだ。
今のは、私に一体何が起きたんだ。
フッと暗くなった視界と、強くなった彼の甘い香りと、──そっと触れた温度。
今のは、……宇佐美くんの、……唇……だったような─────…え?
「さ、かーえろっと」
「っ、ちょ、う、うさ、」
「動揺してるんですか?ウブですね」
「う、宇佐美くんっ、」
な、な、なんで。
私はなんで今彼にキスされたんだろう。
動揺する私をけらけらと笑う宇佐美くん。
バカにされている。からかわれている。
『ウブですね』という日本語に全てが詰まっていたような気がする。
一気に熱くなる頬。宇佐美くんは「顔、赤いですよ?」と言ってまた笑う。
…年下のくせに、なんて色気があるんだ……!
「せんぱい、さっきの約束守ってね」
「うさ、」
「今のは────…口封じってことで、」