終わり良ければ全て良し、けど過程も大事
つーか…。
「まじかよぉぉぉ…」
気が抜け、その場にしゃがみ込む。
元カレ?遊び人?乗り換えた?
アイツの前では格好つけて気にしてない素振り見せたけど何それめちゃくちゃ気になる。
実際写真も見せられたし、元カレっていうのは本当なのかも。
でも…結が遊び人っていうのは絶対ない。
本人が言う通り処女っぽかったし。
このモヤモヤ…こーいうの抱えておくの性に合わない。
すくっと立ち上がり早歩きで部屋に帰る。
一目散に結の部屋に繋がるドアの小窓を確認し「入室可」のプレートに顔がほころぶ。
ドアノブに手をかけたとこでハッとした。
これ以上結が俺を嫌う理由を作りたくない。
手を離し、コンコンとノック。
部屋に入るとリビングのソファーにもたれかかりゲームをしている結が「おかえりなさい」と挨拶をしてくれた。
「ただいま」
朝のことがあったから挨拶してくれるだけでも嬉しい。