扉の向こう
大空はいつも学校へ着くのは1番だ。
何故なら、用意を済ませたら、屋上にいつも行く。
大空は必要以上に人と関わりたくないから、1番に来て独りになりたいから…


ガチャ ギギィー
少し錆びた屋上のドアを開ける。
「ふぁー気持ちぃー♪」
私は学校が嫌い。
何でかっていうのは、無駄に人と関わるからだ。

それが私は嫌いなんだ。学校ではいつも独り。
寂しいなんて思ったこともない。

でも、屋上は好き。
屋上はいつだって、人がいない。
だから、唯一の一人になれる場所だから……

大空は仰向けに寝っ転がった。

「綺麗な空…
どうして同じ名前なのに、こんなにも違うんだろうね。」

私…大空は汚い。
でも、この空は綺麗…

そんな事を思いながら大空は寝てしまった…

「あれ…??何であの人がいるんだ?」
寝てしまった大空にはこの会話は知らないだろう…
そしてこの声の持ち主を知るのは…
もう少し先になることだろう……
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