サヨナラなんて言わない。
そう感じると涙が止まらなかった。

まだ蓮花とやりたいことがたくさんあった。

行きたいところもある。

バスケもっとしたかった。

だけど…もう蓮花は今後の俺の人生にいないんだな。

蓮花は最期に"また会えるからサヨナラなんて言わないからね"と言った。

そうか、そうだよな。

また会えるよな…信じてるから。

蓮花が目を閉じ、ピーーという機械の音が病室中に鳴り響いた。

蓮花が天国へいってしまったという音だ。

「蓮花、ありがとう。お疲れ様、また会おうな。」

そう言って俺は蓮花の頭を撫でた。

空を見上げると青空が広がっていた。

太陽も輝いていて蓮花の笑顔のようだった。
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