サヨナラなんて言わない。
そのあと、3人で流れ星を見た。

蓮花は泣いた。

俺は何を言えばいいのか分からなかった。

ただ頭を撫でることしか出来なくて…すごく情けなかった。

未だに何を言えば良かったのか分からないのが情けない。

そして、その翌日から蓮花の体調は悪化した。

薬で眠りについてることが多くなった。

俺らが行ってもいつも寝ててこのまま起きないんじゃないかって不安だった。

星を見た2週間後。

その時はやってきた。

蓮花の容態が急変した。

俺は必死に呼びかけた、起きてくれと願って。

すると蓮花は目を開けてくれた。

でも蓮花の言葉からもういなくなるんだと思った。

蓮花はそれをちゃんと伝えるために最期の力を使って俺らに話してるんだ。
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