サヨナラなんて言わない。
だから、着付けのごめんねだと思わせるような言い方しか出来なかった。

お母さん、こんな娘を許してね。

携帯の時計を見れば時刻は6時を少し過ぎていた。

みのりと晴との待ち合わせは、6時半だ。

待ち合わせにしているコンビニには、私の家から歩いて15分だ。

「やば、急いで行かなくちゃ!」

私は急いでカバンを持ち、行ってきます!と元気よく家を出た。


待ち合わせのコンビニに着くともうみのりはその場所にいた。

みのりは白に青の紫陽花柄という清楚な浴衣を着ていた。

前日にどんな浴衣を着るか聞いていたが予想以上だ。
とてもみのりにぴったりな浴衣だ。
< 49 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop