桜の色は、藍色の花…
一月二日ー。
今日から、大門が開く。
つまり、今夜から、姉さんたちは、仕事が始まる。
あたしは、また、朝早くに起きて、下りた。
「(今日も、姉さんに勝てたかなぁ、負けたかなぁ…。?)」
下りてみると、まだ、ゆきのの姿はなかった。
「おや、かがりさん。
今日も早起きですね。
また、ふきんですか?」
「おはよう。
そうです。
ふきん貸してください。」
「分かりました。
これをどうぞ。」
「ありがとう。」
あたしは、食卓を綺麗に拭き、神棚に祈った。
「今日も、かがりに負けたぁ!」
「ふふふ…。
ゆきの姉さん、おはようございます。
今日も、勝っちゃいました。」
あたしとゆきのは、笑い合った。
そうこうしていると、沢山の姉さん達と禿達も下りてきた。
禿は、食卓の準備をして、みんなで、ご飯を食べた。
朝ご飯の後、全員、楼主から、着物を貰った。
それから、あたしは、楼主のところに行った。
「かがりです。」
「おうっ!
かがり。
今日の準備は、ゆきのの部屋の隣でする。
もう、行ってもいいぞ。」
「はい。」
あたしは、一礼して、ゆきのの部屋の隣に行った。
「かがりちゃん!」
「もみじちゃん!」
あたしは、着物を見た。
「これって、どっちが、私の着物…?」
「こっちだと思うよ?」
「何で、分かるの?」
「何となく。
(本当は、豪華な、お金がかかってる方が、あたしだと思ったから。)」
そこに、おせんが来た。
おせんが、どちらがもみじで、どっちがあたしのか、教えてくれた。
それは、あたしが、思った通りの、着物だった。
あたしは、初めての事に、わくわくしていた。
今日は、姉さんのように、髪結いまで用意されいた。
白粉(おしろい)で真っ白に塗られ、眉、目に薄い赤色を、塗ってもらって、赤い紅を引いてもらった。
髪は、全ての、髪を上にあげ、豪華な簪を、着けれるように、髪をまとめてくれ
簪を着けてくれた。
髪結いの人は、男の人で、名前は、五郎。
五郎は、きりりとした目に、顔立ちも良く、話し上手だった。
準備が終わると、下に行こうとした。
下には、姉さん達と、禿達と、楼主が居た。
「かがり、すっっごく、綺麗っっ!!」
階段を一段一段下りる度に、そう言われた。
それから、ぽっくりを履いて、ゆっくりと、歩いて、外に出た。
外に出ると、大きな、羽子板を持たされた。
そして、挨拶回りに行く人が、並び出し、それぞれ、持ち物を持ち、綺麗に並んだ。
その後、ゆっくりゆっくりと歩いて、茶屋に向かった。
あたし達が、歩き始めると、反対側から、山田屋の千代川が、近付いて来た。
千代川は、あたしの横で、止まった。
「かがり。
明けまして、おめでとうござんす。」
「千代川太夫。
明けまして、おめでとうござんす。」
太夫が、禿に挨拶するなんて、今までなかったので、その場に居た、全員が、驚き、どよめいた。
「千代川太夫が、禿に挨拶したぞ?!」
「あぁ。
あの禿は、なんなんだ?!」
千代川は、ゆきのにも、挨拶した。
あたし達は、ゆきのの馴染みの茶屋に入った。
外では、あたしの話題で、持ちきりだった。
「ゆきののとこって、近江屋だろ?
あんな子居たか?」
「いや、見た事ねぇ。」
「可愛い子だったなぁ。」
「あぁ。」
茶屋から出て、また、歩き始めると、鈴乃屋の松江に会った。
松江も、あたしの横で、止まって、挨拶してくれた。
「松江太夫も、あの子に挨拶したぞ?!」
「何者なんだ?!」
次に会ったのは、菊乃屋の菊川だった。
菊川も、あたしに、挨拶してくれた。
「菊川太夫も挨拶したぞ?」
「何人の太夫と、知り合いなんだ?!」
挨拶回りの間、楼主達は、集まって、あたしの方を見て、話し込んでいた。
「流石、引っ込み禿ですなぁ…。
これだけ、有名なら、将来が楽しみですなぁ。」
「ありがとうございます。
鈴乃屋さんとこの禿もいいじゃないですか。」
「近江屋さんのかがりさんには、負けますよ。」
「いやはや…。
嬉しいですなぁ。」
挨拶回りが終わり、見世に帰る、途中、同じ年くらいの男の子に会った。
お互い、声をかけることも、手を振ることもなく、見世に入った。
「(あの子、外の子なのかなぁ…。)」
あたしは、男の子の事が、気になった。
見世に戻ると、まず、着物を脱いだ。
そして、そのまま、化粧を落とした。
すると、もみじが、話しかけてきた。
「かがりちゃん、すごいにんきだったね〜。
他の見世の太夫達が、挨拶してくれるなんて。
あんなの、見た事ないよ。」
「そうなの?
(他の人もあるんだと思ってた…。)」
「そうだよ。
どこで、知り合ったの?」
「昨日、お参りに行った時に…。」
「そうなんだ。」
「うん。」
あたし達は、着替えて、それぞれの部屋に戻り、眠った。
姉さん達は、今年初めての紋日に、慌ただしくしていた。
今日から、大門が開く。
つまり、今夜から、姉さんたちは、仕事が始まる。
あたしは、また、朝早くに起きて、下りた。
「(今日も、姉さんに勝てたかなぁ、負けたかなぁ…。?)」
下りてみると、まだ、ゆきのの姿はなかった。
「おや、かがりさん。
今日も早起きですね。
また、ふきんですか?」
「おはよう。
そうです。
ふきん貸してください。」
「分かりました。
これをどうぞ。」
「ありがとう。」
あたしは、食卓を綺麗に拭き、神棚に祈った。
「今日も、かがりに負けたぁ!」
「ふふふ…。
ゆきの姉さん、おはようございます。
今日も、勝っちゃいました。」
あたしとゆきのは、笑い合った。
そうこうしていると、沢山の姉さん達と禿達も下りてきた。
禿は、食卓の準備をして、みんなで、ご飯を食べた。
朝ご飯の後、全員、楼主から、着物を貰った。
それから、あたしは、楼主のところに行った。
「かがりです。」
「おうっ!
かがり。
今日の準備は、ゆきのの部屋の隣でする。
もう、行ってもいいぞ。」
「はい。」
あたしは、一礼して、ゆきのの部屋の隣に行った。
「かがりちゃん!」
「もみじちゃん!」
あたしは、着物を見た。
「これって、どっちが、私の着物…?」
「こっちだと思うよ?」
「何で、分かるの?」
「何となく。
(本当は、豪華な、お金がかかってる方が、あたしだと思ったから。)」
そこに、おせんが来た。
おせんが、どちらがもみじで、どっちがあたしのか、教えてくれた。
それは、あたしが、思った通りの、着物だった。
あたしは、初めての事に、わくわくしていた。
今日は、姉さんのように、髪結いまで用意されいた。
白粉(おしろい)で真っ白に塗られ、眉、目に薄い赤色を、塗ってもらって、赤い紅を引いてもらった。
髪は、全ての、髪を上にあげ、豪華な簪を、着けれるように、髪をまとめてくれ
簪を着けてくれた。
髪結いの人は、男の人で、名前は、五郎。
五郎は、きりりとした目に、顔立ちも良く、話し上手だった。
準備が終わると、下に行こうとした。
下には、姉さん達と、禿達と、楼主が居た。
「かがり、すっっごく、綺麗っっ!!」
階段を一段一段下りる度に、そう言われた。
それから、ぽっくりを履いて、ゆっくりと、歩いて、外に出た。
外に出ると、大きな、羽子板を持たされた。
そして、挨拶回りに行く人が、並び出し、それぞれ、持ち物を持ち、綺麗に並んだ。
その後、ゆっくりゆっくりと歩いて、茶屋に向かった。
あたし達が、歩き始めると、反対側から、山田屋の千代川が、近付いて来た。
千代川は、あたしの横で、止まった。
「かがり。
明けまして、おめでとうござんす。」
「千代川太夫。
明けまして、おめでとうござんす。」
太夫が、禿に挨拶するなんて、今までなかったので、その場に居た、全員が、驚き、どよめいた。
「千代川太夫が、禿に挨拶したぞ?!」
「あぁ。
あの禿は、なんなんだ?!」
千代川は、ゆきのにも、挨拶した。
あたし達は、ゆきのの馴染みの茶屋に入った。
外では、あたしの話題で、持ちきりだった。
「ゆきののとこって、近江屋だろ?
あんな子居たか?」
「いや、見た事ねぇ。」
「可愛い子だったなぁ。」
「あぁ。」
茶屋から出て、また、歩き始めると、鈴乃屋の松江に会った。
松江も、あたしの横で、止まって、挨拶してくれた。
「松江太夫も、あの子に挨拶したぞ?!」
「何者なんだ?!」
次に会ったのは、菊乃屋の菊川だった。
菊川も、あたしに、挨拶してくれた。
「菊川太夫も挨拶したぞ?」
「何人の太夫と、知り合いなんだ?!」
挨拶回りの間、楼主達は、集まって、あたしの方を見て、話し込んでいた。
「流石、引っ込み禿ですなぁ…。
これだけ、有名なら、将来が楽しみですなぁ。」
「ありがとうございます。
鈴乃屋さんとこの禿もいいじゃないですか。」
「近江屋さんのかがりさんには、負けますよ。」
「いやはや…。
嬉しいですなぁ。」
挨拶回りが終わり、見世に帰る、途中、同じ年くらいの男の子に会った。
お互い、声をかけることも、手を振ることもなく、見世に入った。
「(あの子、外の子なのかなぁ…。)」
あたしは、男の子の事が、気になった。
見世に戻ると、まず、着物を脱いだ。
そして、そのまま、化粧を落とした。
すると、もみじが、話しかけてきた。
「かがりちゃん、すごいにんきだったね〜。
他の見世の太夫達が、挨拶してくれるなんて。
あんなの、見た事ないよ。」
「そうなの?
(他の人もあるんだと思ってた…。)」
「そうだよ。
どこで、知り合ったの?」
「昨日、お参りに行った時に…。」
「そうなんだ。」
「うん。」
あたし達は、着替えて、それぞれの部屋に戻り、眠った。
姉さん達は、今年初めての紋日に、慌ただしくしていた。