桜の色は、藍色の花…
 まだ、暑い日が続く中、みずはが、ゆいはとなり、一人前の遊女になった。
 一人前になった朝、みずはは、みんなの前で、挨拶をした。
 「今日から、ゆいはとなり、切見世から、始めることになりました。
よろしくお願いします。」
 ゆいはの挨拶が終わり、みんなが拍手をした。
 ご飯の後、みんなで掃除して、禿達は、習い事に出かけ、あたしは、楼主のとこに行き、ゆいはは、切見世の化粧室に行った。
 ゆいはは、初めての切見世で、緊張していた。
 切見世の人達は、化粧を始めた。
 ゆいはは、どうしていいか分からず、その様子を立って見ていた。
 そんな、ゆいはに気付いたのは、切見世の中で、一番古い、みほなだった。
 みほなは、ゆいはに話しかけた。
 「どうしたんだい?
早く準備しな?」
「どうすればいいのか分からなくて…。」
「何も聞いてないのかい?」
「はい…。」
「仕方ないねぇ。
少し待ってな。」
「はい…。」
 みほなは、自分の準備を済ませ、ゆいはの準備に入った。
 「化粧するとこは、全員決まっててね、ここが空いてるから、ここで化粧しな。」
「はい。」
「今日は、私が、化粧してあげるから、覚えるんだよ?」
「はい。」
 みほなは、ささっと、化粧をした。
 「私ら切見世の者には、髪結なんてつかないから、自分でするんだよ?
着物も、周りを見て、着崩して着るんだ。
いいね?」
「はい。」
 みほなは、ゆいはの準備を済ませた。
 ゆいはは、頭を下げ、お礼を言った。
 そして、自分の布団の所へ行き、客を待った。
 ゆいはが、この日ついた客は、六人。
 一人前の遊女になった、初日にしては、ついたほうだった。
 
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