砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「私は、どんな女性よりアベルのそばにいられるだけで幸せだった。アベルに抱かれている時だけは本当の私でいられた。
本当の私は弱くて、ただ、愛されたかった…」
「やっと認めたな。
欲しがれよ、俺を。お前が望んでくれるなら、俺は命がけでお前と子供を守って見せる。
ずっと言ってただろ、カインが女なら俺は迷わずお前を選ぶ、と。
神に感謝する。本当にお前が女でよかった」
「アベル…!」
カインは夢中でアベルにしがみつき、息ができないほど唇を重ねた。
ずっと押さえつけていた思いが溢れ出す。アベルが愛しくてたまらない。もう、アベルの前では我慢しなくていいのだ。女性として彼に守られている安心感、喜びはこれまでの人生で一番幸せを感じさせてくれた。
アベルもカインも新たに生きる道を見つけた。
愛しい人の為に生きるという道を。
本当の私は弱くて、ただ、愛されたかった…」
「やっと認めたな。
欲しがれよ、俺を。お前が望んでくれるなら、俺は命がけでお前と子供を守って見せる。
ずっと言ってただろ、カインが女なら俺は迷わずお前を選ぶ、と。
神に感謝する。本当にお前が女でよかった」
「アベル…!」
カインは夢中でアベルにしがみつき、息ができないほど唇を重ねた。
ずっと押さえつけていた思いが溢れ出す。アベルが愛しくてたまらない。もう、アベルの前では我慢しなくていいのだ。女性として彼に守られている安心感、喜びはこれまでの人生で一番幸せを感じさせてくれた。
アベルもカインも新たに生きる道を見つけた。
愛しい人の為に生きるという道を。