砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
※
「今夜の分の出席者リスト、ここに置きます。目を通しておいてください」
舞踏会初日。
アベルはわずかに黄色みを含んだ明るい白の生地に金色の飾りがついた正装に身を包み、準備をしている。はちみつ色の髪をしたアベルの端正な顔がよく映える、太陽を連想させる色だ。
「カイン、まだ着替えていないのか」
「私はこれで出席いたしますが?」
カインは黒色の正装。公の場で目立たないようにするためのカインの定番だ。
「バカを言うな。これがこの国で俺が主役の最後の舞踏会。華やかなものにしたい。そんな地味な装いでうろつかれたら迷惑だ。
そっちの箱。お前の分。俺のついでに仕立てさせた。それを着ろ」
「これですか?って、これ…!?」
カインはアベルが指さした箱を手にとって言葉を失った。
「今夜の分の出席者リスト、ここに置きます。目を通しておいてください」
舞踏会初日。
アベルはわずかに黄色みを含んだ明るい白の生地に金色の飾りがついた正装に身を包み、準備をしている。はちみつ色の髪をしたアベルの端正な顔がよく映える、太陽を連想させる色だ。
「カイン、まだ着替えていないのか」
「私はこれで出席いたしますが?」
カインは黒色の正装。公の場で目立たないようにするためのカインの定番だ。
「バカを言うな。これがこの国で俺が主役の最後の舞踏会。華やかなものにしたい。そんな地味な装いでうろつかれたら迷惑だ。
そっちの箱。お前の分。俺のついでに仕立てさせた。それを着ろ」
「これですか?って、これ…!?」
カインはアベルが指さした箱を手にとって言葉を失った。