砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「ドゥーエ伯爵。
最近、非常に羽振りがよろしいようで。先日お伺いしたパーティもとても豪勢でしたね。
それに。国王陛下は不法に手に入れた武器をどうしたのかを問うてはおられない。
あくまで、武器商人と裏取引をして不法に大金を手に入れた罪を問うてらっしゃるだけだ。なぜ武器がフォトキナ王国へ流れているとお思いですか?」
「お……お前、流暢に話せるんじゃないか!
ますます怪しいではないか、やはり、真犯人はこの男に違いありません、陛下。
私は国王陛下に忠誠を誓う伯爵家の当主です。母国から厄介払いされたこの男の言葉と私とどちらが信じるに値するかは、賢明な陛下ならばご判断に悩むこともございますまい」
アベルの口から流れるようにこぼれたブリュオー語にドゥーエ伯爵はひどく驚く。
「忠誠、ね。貴殿の忠誠は金でどうにでもなるらしい。
武器など扱ったこともない農民に売りつけて戦を焚き付ければ、どうなるかは火を見るより明らかだ。小競り合いが悪化すればますます儲かるからな。
しかも貴殿の領地はフォトキナにほど近い。戦で焼けた農地では穀物の収穫もままならない。貴殿の領地から通常の倍以上で穀物を売りつけているようだが」
アベルはさらにブリュオー語で詰め寄った。ドゥーエ伯爵は顔を酷く歪め、声を荒げて反論する。
「暴言にもほどがある!穀物の価格はフォトキナと我が国では異なるのだ!そんなことも知らずにこの私を責めるとは、愚か者め」
最近、非常に羽振りがよろしいようで。先日お伺いしたパーティもとても豪勢でしたね。
それに。国王陛下は不法に手に入れた武器をどうしたのかを問うてはおられない。
あくまで、武器商人と裏取引をして不法に大金を手に入れた罪を問うてらっしゃるだけだ。なぜ武器がフォトキナ王国へ流れているとお思いですか?」
「お……お前、流暢に話せるんじゃないか!
ますます怪しいではないか、やはり、真犯人はこの男に違いありません、陛下。
私は国王陛下に忠誠を誓う伯爵家の当主です。母国から厄介払いされたこの男の言葉と私とどちらが信じるに値するかは、賢明な陛下ならばご判断に悩むこともございますまい」
アベルの口から流れるようにこぼれたブリュオー語にドゥーエ伯爵はひどく驚く。
「忠誠、ね。貴殿の忠誠は金でどうにでもなるらしい。
武器など扱ったこともない農民に売りつけて戦を焚き付ければ、どうなるかは火を見るより明らかだ。小競り合いが悪化すればますます儲かるからな。
しかも貴殿の領地はフォトキナにほど近い。戦で焼けた農地では穀物の収穫もままならない。貴殿の領地から通常の倍以上で穀物を売りつけているようだが」
アベルはさらにブリュオー語で詰め寄った。ドゥーエ伯爵は顔を酷く歪め、声を荒げて反論する。
「暴言にもほどがある!穀物の価格はフォトキナと我が国では異なるのだ!そんなことも知らずにこの私を責めるとは、愚か者め」