砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
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フォトキナ王国の国王アルベルト五世。その髪の色から黄金王と謳われた彼の治世はフォトキナ王国の歴史の中で最盛期を築いた。
対外的には隣国ブリュオー王国のラインハルト国王と非常に良い関係を築いたことで周辺諸国をうまくけん制し、互いに栄世を極めた。
正妃カレンとの間には二女三男が授かった。三人の男子はそれぞれ立法、行政、司法とそれぞれの権力を持ち、現代の三権分立の基礎となった。彼らが王位は男女関わらず第一子が継ぐと定め、長子であった長女が王位継承権第一位となり、その後フォトキナ王国初の女王となる。女性も学ぶことを奨励され、次女は女性のための教育機関の設立に奔走した。
フォトキナ王国筆頭貴族であるアルセウス・オルディン公爵はブリュオー王国のアイリーン王女と結婚し、アルベルト五世の宰相として辣腕を振るった。国王の子供たちにとっては異父兄ということもあり、最も頼れる存在であったという。
そんなアルベルト五世の治世において、ひとつだけ大きな謎がある。それは正妃であるカレン妃の出自についてだ。
彼女はアルセウス・オルディン公爵の父で、アルベルト五世の親友でもあったカルヴィン・オルディンの妻だった女性である、と記録には残っている。
だが、カルヴィンの妻になる前の記録が全く残っていないのだ。
フォトキナ王国の国王アルベルト五世。その髪の色から黄金王と謳われた彼の治世はフォトキナ王国の歴史の中で最盛期を築いた。
対外的には隣国ブリュオー王国のラインハルト国王と非常に良い関係を築いたことで周辺諸国をうまくけん制し、互いに栄世を極めた。
正妃カレンとの間には二女三男が授かった。三人の男子はそれぞれ立法、行政、司法とそれぞれの権力を持ち、現代の三権分立の基礎となった。彼らが王位は男女関わらず第一子が継ぐと定め、長子であった長女が王位継承権第一位となり、その後フォトキナ王国初の女王となる。女性も学ぶことを奨励され、次女は女性のための教育機関の設立に奔走した。
フォトキナ王国筆頭貴族であるアルセウス・オルディン公爵はブリュオー王国のアイリーン王女と結婚し、アルベルト五世の宰相として辣腕を振るった。国王の子供たちにとっては異父兄ということもあり、最も頼れる存在であったという。
そんなアルベルト五世の治世において、ひとつだけ大きな謎がある。それは正妃であるカレン妃の出自についてだ。
彼女はアルセウス・オルディン公爵の父で、アルベルト五世の親友でもあったカルヴィン・オルディンの妻だった女性である、と記録には残っている。
だが、カルヴィンの妻になる前の記録が全く残っていないのだ。