砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
「私はカルヴィン ・オルディン公爵。
オルディン家の当主。次なる世代へ引き継ぐ者。
身を慎め。静観するのだ。安閑たれ。
己が身は、砂上の城なれば」
カインは、まるで、まじないの言葉のように、そう何度もつぶやきながら、毎度同じ文言の返事を書いた。
『大変光栄ではございますが、当方も私ごとき若輩者には手に余る職務に忙殺されております。
王子のもとには、師レオポルトがおられます。未熟な私よりずっと良く導いてくださいますでしょう』
オルディン家の当主。次なる世代へ引き継ぐ者。
身を慎め。静観するのだ。安閑たれ。
己が身は、砂上の城なれば」
カインは、まるで、まじないの言葉のように、そう何度もつぶやきながら、毎度同じ文言の返事を書いた。
『大変光栄ではございますが、当方も私ごとき若輩者には手に余る職務に忙殺されております。
王子のもとには、師レオポルトがおられます。未熟な私よりずっと良く導いてくださいますでしょう』