砂上の城〜秘密を抱えた少年の数奇な運命
しばらくすると部屋のノックの音がしてモレーが戻ってきた。
「せめてスープくらい体に入れてから休みましょう。カルヴィン様、体を起こしてくださいませ」
モレーがスープの入ったボール状の器を覆っていた蓋を取った。
甘いスープの香りがふわりと立ち上る。カインの好きな野菜がたっぷりと煮込まれたスープだ。
だが。
「……っ!!」
いつもなら食欲のない時もこのスープなら飲めた。だが、今日はスープの匂いさえ吐き気を覚えてしまう。
「すまない、モレー。下げてくれ。
もう、休むよ。スープすら受け付けないとは、自分で思っている以上に体が疲れてしまったようだ。スープは明日の朝、いただくから」
カインは鼻を押さえてスープの匂いを避けながら、ベッドに潜り込んだ。
「せめてスープくらい体に入れてから休みましょう。カルヴィン様、体を起こしてくださいませ」
モレーがスープの入ったボール状の器を覆っていた蓋を取った。
甘いスープの香りがふわりと立ち上る。カインの好きな野菜がたっぷりと煮込まれたスープだ。
だが。
「……っ!!」
いつもなら食欲のない時もこのスープなら飲めた。だが、今日はスープの匂いさえ吐き気を覚えてしまう。
「すまない、モレー。下げてくれ。
もう、休むよ。スープすら受け付けないとは、自分で思っている以上に体が疲れてしまったようだ。スープは明日の朝、いただくから」
カインは鼻を押さえてスープの匂いを避けながら、ベッドに潜り込んだ。