幸せにしたいのは君だけ
「……女性が佳奈の先輩かどうかは、よくわからないけど……」
私よりも格段に視力がいい千埜は、すぐにふたりを見つけたようだ。
ただ彼女は澪さんと直接会ったことはない。
結婚式の写真を見せたくらいだから、顔がわからないのは当然だろう。
「男性は副社長じゃないわね……どちらかというと……」
そう言って親友は険しい表情を浮かべた。
「なに?」
「……佐久間さんに似ている気がする」
歯切れの悪い口調で告げる親友に、ひゅっと息を呑む。
「え……?」
ノロノロと頭を動かして、窓の外を食い入るように見つめる。
すでにふたりの姿は遠くなり、私には判別ができない。
ドクンドクン、と心臓が嫌なリズムを刻みだす。
心の奥が急速に冷えていく。
店内は快適な温度に保たれているのに、指先が冷たくなっていく。
私よりも格段に視力がいい千埜は、すぐにふたりを見つけたようだ。
ただ彼女は澪さんと直接会ったことはない。
結婚式の写真を見せたくらいだから、顔がわからないのは当然だろう。
「男性は副社長じゃないわね……どちらかというと……」
そう言って親友は険しい表情を浮かべた。
「なに?」
「……佐久間さんに似ている気がする」
歯切れの悪い口調で告げる親友に、ひゅっと息を呑む。
「え……?」
ノロノロと頭を動かして、窓の外を食い入るように見つめる。
すでにふたりの姿は遠くなり、私には判別ができない。
ドクンドクン、と心臓が嫌なリズムを刻みだす。
心の奥が急速に冷えていく。
店内は快適な温度に保たれているのに、指先が冷たくなっていく。