恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】


綾香の言葉に、それもそうかと納得して頷く。

学校から出された宿題を、先生に一緒にやってくれませんかと持ちかけるような気持ちになるが、他に頼める人がいないのだから仕方がない。

この項目に辿り着くにはまだまだ道のりは程遠いけれど、もしここまで現実エクスポージャーの課題を頑張れたら、その時は砂川君にお願いしようと心の中で呟いた。


「やー、でもなんか、私までドキドキしてきたわ、これ」
「え?」
「ううん何でもない。じゃあとりあえず、今から社内売店行かない?」

そういって綾香が不安階層表の、9項目を指差した。

「あそこのレジ、いつも男しかいないし」
「あ…」

そういえば社内売店に行く時はいつも、欲しい物と綾香にお金を渡して綾香に会計をお願いしていたっけ…。

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