恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】

「あ…私…ごめんなさい」

そう謝る声が無意識に震える。

砂川君に近寄られ、思わず嫌悪感を露わにした声を上げてしまった。どんなに駄目だと自分に言い聞かせても、抑えようとしてもどうにもならない。…人を傷つけるような、自分のこんな体質が嫌だ。

「謝らなくていいよ。分かってたから」

(分かってた?)

そんな砂川君の言葉に、やっぱり最初からばれてしまっていたのかと思うと思わず顔がカァっとなる。

「相澤は人に触られるのが怖いの?それとも男限定?」

再びデスクチェアに腰を落とした砂川君にそう尋ねられ、もう砂川君に嘘をつくのはやめようと正直に答えた。

「男の人だけ…です」
「いつから?」

そう質問を重ねられ、思わず答えに詰まった。生まれつきなんて事はない。高校生の頃はこんな体質ではなかったし、砂川君とも近い距離で話をしたりしていた。

きっかけなら明確に分かっている。
ただそれをどう答えようかと一人焦っていると、私が答える前に砂川君が口を開いた。

「ごめん、質問変える。そうなったのに何かきっかけはある?例えばトラウマとか」

「…はい」

「その時の事がフラッシュバックしたりする事はよくある?」

「時々だけどあります」

「夜はよく眠れる方?」

「毎日じゃないけど…動悸がして、よく眠れない日があったりします」
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