虹色アゲハ
そうして、倫太郎の家を訪れた揚羽は…
食事の最中。


「ねぇ倫太郎…
私って、バディとして使えない?」

「は?
だったらこんな長く一緒にいねぇだろ。
なに気にしてんだよ」

「ん…
なんとなく、自信喪失?」

「バカじゃねぇの?
まぁ、怖いもの知らずで心配んなる事はあるけど…
最高のバディじゃね?」
当然だとでもいうように、鼻で笑う倫太郎。

途端、瞳がじわりとして…
下唇を噛む揚羽。


「……ありがと。
生意気版ソラちゃんね」

「は?
誰だよそれ」

「ふふ、ちょっとね」
その夜の鷹巨との接触は、また倫太郎が心配して駆けつけるかもしれないと思い、盗聴器をオンにしなかったのだ。


「…つかなに弱気んなってんだよ、更年期?」

「はあ!?
まだそんな歳じゃないわよっ。
あんたマジで殺されたいの?」

「ははっ、やってみろよ。
お前のためならいくらでも死んでやるよ」
思わず口走って…

マズい、と焦る倫太郎。


「なに本気にしてんだよ、自意識過剰っ?」

目を大きくしている揚羽に、慌てて突っ込む。

「誰も本気にしてないわよ…
ほんっと減らず口ね」
そう返しながらも。

揚羽もまた、ドキリとした胸を誤魔化していた。



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