虹色アゲハ
「…バカじゃねぇの?
オマエ何がしてんだよ…
ずっと犯罪者でいたいのかよっ」
ワイヤレスイヤホンを外して、真剣に諭す倫太郎。

「そうじゃないけど!
…新しいバディなんて作られたら、ここにも気軽に来れないし」

「はっ?
別に、来なくていいだろ…
つかもう来ないつってなかったかっ?」

「あれはっ…
売り言葉に買い言葉よ。
てゆうか、来なくていいってなに?
お互い命を預けて、ずっと一緒にやって来たのに…
バディじゃなくなったら、はいさよならなわけっ?
ねぇ私って、そんなに邪魔な存在だった!?」

感極まって、思わず涙がポロリと落ちる。


「…邪魔なわけねぇだろ。
俺だって、売り言葉に買い言葉だよ」

揚羽の涙に胸を貫かれながら…
狂おしい思いで優しくなだめる。


「…私は何も売ってないけどね」

「っせーな。
とにかく、冗談だよ。
バディの事も…
また1から始めんのとか面倒くせぇし、オマエ以上のバディとかいるわけねぇし。
俺のバディはこの先も、ずっとオマエだけだから。

たとえオマエが足洗っても結婚しても、いつでもどこでも助けに行くし…
だから泣くなよ、なっ?」

「っっ、バカっ……」
もっと泣けてくるじゃない。
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