虹色アゲハ
「いや、ちょっと滑らしてただろ。
頼むから、望の名前だけは口滑らすなよ?」
「わかってるよ、アンタの切り札なんだろ?
つか滑らせたくねぇなら、なんで接触した事黙ってたんだよ」
「そりゃ、言ったらお前反対するだろ?」
いつしか2人は信頼しあう仲になっていて…
仁希は倫太郎に、過去の経緯を打ち明けていた。
「ったり前だろ。
アイツがどんだけショック受けてたと思ってんだよ」
「…知ってるよ」
再会した日の様子は、倫太郎の部屋の盗聴器で知っていて。
殺したいほど憎まれていた事に、当然だと思いながらも…
仁希もまた、酷くショックを受けていたのだ。
「だったらなんでまだ関わってんだよ…
組織にバレたらどーすんだよ。
一緒に生きるつもりがないなら、中途半端な事して傷つけんなよっ」
天才ハッカーの仁希は…
言うまでもなく、組織の重大な情報も管理していたため。
組織は仁希を絶対に手放すわけにはいかず、必死にその弱点を握ろうとしていたのだ。
「お前ってほんと…」
思わず仁希は苦笑う。
「そんなに望が大事か?」
「はっ?
別に、バディだから当然だろ」
頼むから、望の名前だけは口滑らすなよ?」
「わかってるよ、アンタの切り札なんだろ?
つか滑らせたくねぇなら、なんで接触した事黙ってたんだよ」
「そりゃ、言ったらお前反対するだろ?」
いつしか2人は信頼しあう仲になっていて…
仁希は倫太郎に、過去の経緯を打ち明けていた。
「ったり前だろ。
アイツがどんだけショック受けてたと思ってんだよ」
「…知ってるよ」
再会した日の様子は、倫太郎の部屋の盗聴器で知っていて。
殺したいほど憎まれていた事に、当然だと思いながらも…
仁希もまた、酷くショックを受けていたのだ。
「だったらなんでまだ関わってんだよ…
組織にバレたらどーすんだよ。
一緒に生きるつもりがないなら、中途半端な事して傷つけんなよっ」
天才ハッカーの仁希は…
言うまでもなく、組織の重大な情報も管理していたため。
組織は仁希を絶対に手放すわけにはいかず、必死にその弱点を握ろうとしていたのだ。
「お前ってほんと…」
思わず仁希は苦笑う。
「そんなに望が大事か?」
「はっ?
別に、バディだから当然だろ」