虹色アゲハ
「バディね…
お前は俺が買った俺のバディでもあるのに、すっかり望専用のバディになってるし」

仁希はある時から自分と倫太郎を、最強の頭脳と最強の強さで望を守る、最凶バディだと称していた。


「どこがだよ、オマエの指示通りやってんだろ」

「だったら、今から言う事もそうしてくれよ?
そろそろ俺の目的を話すから」

そう明かされた、罪の回収という目的とその計画は…
望の罪を全て奪って、詐欺の元締めを装い自分の罪にするといった内容で。

データや情報の改ざんをしたり。
関係者を全員洗って…
望の事が漏れないように立ち回ったり、矛先が自分に向くように仕組んだり、場合によっては口封じも考えていた。


でもそれらを実行するには、組織に望の事がバレないよう裏工作する必要があったのだ。

というのも仁希は、発案当時も義父の元に身を置いていたため。
何度も他県に赴くなど、不審な行動を取れば…
逃亡の前科もある事から、厳重な監視が付けられる。

そこで元締めらしく、複数の女詐欺師を抱き込もうと考え…
携帯名義の女もその1人だったのだ。
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