虹色アゲハ
それとは別に。
あそこまでの拒絶や、あんなにも傷付けてしまった事に…
自身も深く傷付き、何も出来なくなっていた。
そんな中、望が鷹巨にプロポーズされたのを機に。
倫太郎はそれを受けるように促して、再び足を洗わせようと働きかけた。
その結果…
「どういうつもりだ?
電話にも出ないし。
あの時も、俺はあんなに頼んだのに尽く無視して…
もしかしてイヤホンすら外してたか?」
「…悪かったよ。
けどもういいだろっ。
アイツの幸せのために動いてんなら、このままあの男と結婚させるのがベストだろっ」
「じゃあ罪はどうなる?
結婚して子供が出来て…
その時に逮捕されたり、復讐されて家族が犠牲になったら、それこそ一番苦しむだろっ」
もっともな意見に、言い返せなくなる倫太郎。
「それに望にとっての幸せは、金とか肩書きじゃなくて愛情だろ。
だったら本当に愛し合った相手と結ばれてほしいんだ」
そう、仁希は…
この3年に及ぶ日々、望を守るためだけに生きてくれた倫太郎に、望を託したかったのだ。
「ったく、こっちの気も知らないで…
しかも俺はちゃんとほんとの事を話したのに、協力どころか邪魔するし」
あそこまでの拒絶や、あんなにも傷付けてしまった事に…
自身も深く傷付き、何も出来なくなっていた。
そんな中、望が鷹巨にプロポーズされたのを機に。
倫太郎はそれを受けるように促して、再び足を洗わせようと働きかけた。
その結果…
「どういうつもりだ?
電話にも出ないし。
あの時も、俺はあんなに頼んだのに尽く無視して…
もしかしてイヤホンすら外してたか?」
「…悪かったよ。
けどもういいだろっ。
アイツの幸せのために動いてんなら、このままあの男と結婚させるのがベストだろっ」
「じゃあ罪はどうなる?
結婚して子供が出来て…
その時に逮捕されたり、復讐されて家族が犠牲になったら、それこそ一番苦しむだろっ」
もっともな意見に、言い返せなくなる倫太郎。
「それに望にとっての幸せは、金とか肩書きじゃなくて愛情だろ。
だったら本当に愛し合った相手と結ばれてほしいんだ」
そう、仁希は…
この3年に及ぶ日々、望を守るためだけに生きてくれた倫太郎に、望を託したかったのだ。
「ったく、こっちの気も知らないで…
しかも俺はちゃんとほんとの事を話したのに、協力どころか邪魔するし」