虹色アゲハ
そして同じ手口で…
聡子の顔写真が手に入ったと、事前に別人の画像を送っていたため。
毒女は、知らない女が同行している状況を怪訝に思い…
名前を聞き、当然驚いたのだった。


「どういう事!?」
「いや俺もさっぱり…」

揚羽は動揺する2人に「ご説明しますので」と、上座に並んで座らせた。



「まずは…
こちらの結婚詐欺師から奪い返した、ご依頼金の300万円です。
お納めください」
そう封筒を差し出すと。

セリフにそって手の平を向けられた鷹巨は、「えっ」と意味がわからない様子を示し。
毒女は一瞬バツが悪そうな顔を覗かして、「ウソでしょ、いつの間に…」と混乱を極めた。

やっぱり鷹巨は被害者か…
2人の様子から、そう判断する揚羽。

結婚詐欺師という設定を本人に隠していたのは、聡子が赤詐欺専門の詐欺師と知られないためだろう。
それがバレれば、聡子に狙われた兄が赤詐欺という事を物語るからだ。


すると毒女は開き直った様子で冷笑した。
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