契約結婚!一発逆転マニュアル♡
いきなりの爆弾発言に依舞稀の頭はついていかない。
反対に遥翔はすっきりとした表情をしている。
「いきなり何言ってるんですか?社長就任を目指して今まで業務に取り組んできたじゃないですか!」
この結婚だってしかりだ。
生活を共に送り始めて愛情が芽生え今では本当の夫婦になれたが、きっかけは就任条件であったためではないか。
「それなのにどうしてそんなこと簡単に言うんですか」
「簡単だよ」
「え……」
遥翔は依舞稀の頬に優しく手を当てて、笑顔を見せる。
「確かに結婚のきっかけは社長就任のためだったけど今は違うだろ?俺は本当に心から依舞稀を愛してるし、依舞稀だって同じ気持ちでいてくれてると思ってる」
「当り前じゃないですか」
「だからもういいかって思うんだよ」
今まで『もういい』なんて思ったことは一度もない。
こんな気持ちにさせてくれたのも依舞稀がそばにいてくれているからだ。
「今まで俺は、社長という肩書を何とか手に入れたいとばかり考えていたんだ。でも気づいたんだよ。副社長だろうが社長だろうが、俺のやることや目標が変わるわけじゃない。就任しようがしまいが、今となっては俺にとって些細な事だって。だから……」
「もういい」
低く太い誠之助の声が遥翔の言葉を遮った。
誠之助はぎゅっと両目頭を押さえて深く深く溜め息をついた。
「お前の言いたいことはよくわかった」
誠之助は「お前に話しておくことがある」と遥翔を真っすぐに見つめた。
反対に遥翔はすっきりとした表情をしている。
「いきなり何言ってるんですか?社長就任を目指して今まで業務に取り組んできたじゃないですか!」
この結婚だってしかりだ。
生活を共に送り始めて愛情が芽生え今では本当の夫婦になれたが、きっかけは就任条件であったためではないか。
「それなのにどうしてそんなこと簡単に言うんですか」
「簡単だよ」
「え……」
遥翔は依舞稀の頬に優しく手を当てて、笑顔を見せる。
「確かに結婚のきっかけは社長就任のためだったけど今は違うだろ?俺は本当に心から依舞稀を愛してるし、依舞稀だって同じ気持ちでいてくれてると思ってる」
「当り前じゃないですか」
「だからもういいかって思うんだよ」
今まで『もういい』なんて思ったことは一度もない。
こんな気持ちにさせてくれたのも依舞稀がそばにいてくれているからだ。
「今まで俺は、社長という肩書を何とか手に入れたいとばかり考えていたんだ。でも気づいたんだよ。副社長だろうが社長だろうが、俺のやることや目標が変わるわけじゃない。就任しようがしまいが、今となっては俺にとって些細な事だって。だから……」
「もういい」
低く太い誠之助の声が遥翔の言葉を遮った。
誠之助はぎゅっと両目頭を押さえて深く深く溜め息をついた。
「お前の言いたいことはよくわかった」
誠之助は「お前に話しておくことがある」と遥翔を真っすぐに見つめた。