契約結婚!一発逆転マニュアル♡
「一つだけ確認しておくが、遥翔と依舞稀さんは本当に夫婦として愛し合ってるんだな?」
誠之助の質問にいち早く「もちろんです」と答えたのは、他でもない依舞稀だった。
「きっかけに不純な動機があったことは認めます。けれどそれはあくまでもきっかけに過ぎず、今では本当に遥翔さんのことを愛しています。お父様のお話がどんなものかは存じませんが、私たちの気持ちだけは疑わないでいただきたいです」
誠之助の前で出過ぎたことを言ったかもしれないが、このことだけは自分の言葉で伝えておきたかった。
「そうか……。ここからの話は依舞稀さんにも大きく関係することだ。場合によっては気分を害することになるかもしれない。このまま離席しても構わんよ」
依舞稀と遥翔の愛情の深さを確信した誠之助にとって、これからする話は気が引ける。
二人の愛に亀裂が入るかもしれない。
しかし今後二人の親として自分が存在する以上、真実を知ってもらわなければという気持ちに変わりはない。
遥翔には全てを話すつもりでいたが、聞きたくなければ依舞稀が席を外したとしてもかまわない。
誠之助は判断を依舞稀に任せた。
「どんなことでも遥翔さんと二人で聞かせていただきます」
誠之助の言葉を真摯に受け止め真っすぐ答えた依舞稀に、揺らいでいた誠之助の心も決まった。
「これはかなり昔の話から始まる。もうかれこれ8年前になるだろう」
誠之助はテーブルに用意されていたティーポットの紅茶を三つのティーカップに注ぎながら話し始めた。
誠之助の質問にいち早く「もちろんです」と答えたのは、他でもない依舞稀だった。
「きっかけに不純な動機があったことは認めます。けれどそれはあくまでもきっかけに過ぎず、今では本当に遥翔さんのことを愛しています。お父様のお話がどんなものかは存じませんが、私たちの気持ちだけは疑わないでいただきたいです」
誠之助の前で出過ぎたことを言ったかもしれないが、このことだけは自分の言葉で伝えておきたかった。
「そうか……。ここからの話は依舞稀さんにも大きく関係することだ。場合によっては気分を害することになるかもしれない。このまま離席しても構わんよ」
依舞稀と遥翔の愛情の深さを確信した誠之助にとって、これからする話は気が引ける。
二人の愛に亀裂が入るかもしれない。
しかし今後二人の親として自分が存在する以上、真実を知ってもらわなければという気持ちに変わりはない。
遥翔には全てを話すつもりでいたが、聞きたくなければ依舞稀が席を外したとしてもかまわない。
誠之助は判断を依舞稀に任せた。
「どんなことでも遥翔さんと二人で聞かせていただきます」
誠之助の言葉を真摯に受け止め真っすぐ答えた依舞稀に、揺らいでいた誠之助の心も決まった。
「これはかなり昔の話から始まる。もうかれこれ8年前になるだろう」
誠之助はテーブルに用意されていたティーポットの紅茶を三つのティーカップに注ぎながら話し始めた。