レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
自己紹介したカルロスが,爽やかに微笑んだ。リディアは恋人の手前,どんな反応を返していいのか分からない。
「ありがとうございます,カルロス様。お世辞でも嬉しいですわ」
とはいえ,ここは社交辞令で素直に礼を述べておくのが正解だろうと彼女は判断した。
――と,カルロスの隣りに控えていた一人の中年男性が,ここぞとばかりに出しゃばってきた。
「いやはや,本当に美しいですな。王子が妻にしたいと思い描いていた,まさに理想通りの女性ではございませんか」
ヒヒヒ,と下衆な笑いを漏らすその男に,リディアは薄気味悪さを感じた。
着ているものは王子と同じようなスラバットの礼装で,身分はそれなりに高いはずなのだが。
「ありがとうございます,カルロス様。お世辞でも嬉しいですわ」
とはいえ,ここは社交辞令で素直に礼を述べておくのが正解だろうと彼女は判断した。
――と,カルロスの隣りに控えていた一人の中年男性が,ここぞとばかりに出しゃばってきた。
「いやはや,本当に美しいですな。王子が妻にしたいと思い描いていた,まさに理想通りの女性ではございませんか」
ヒヒヒ,と下衆な笑いを漏らすその男に,リディアは薄気味悪さを感じた。
着ているものは王子と同じようなスラバットの礼装で,身分はそれなりに高いはずなのだが。