レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「やっぱり……,そうでしたの。それを聞いて,わたしも安心致しました。お父さまが,わざわざ命を奪われるためだけに,危険人物を同行させるはずがありませんものね」
「うむ。あの男が帝国の未来を握ろうとしているのを知っていながら,何も策を講じぬわけにはいかぬからな」
「そうですわね……」
リディアは父の言葉に舌を巻いた。サルディーノもなかなかの策士だと思っていたが,父はそのさらに上をいく策士のようだ。
(そうでなきゃ,この巨大な帝国を治める皇帝なんて務まらないわよね)
今はどの国とも戦争状態にはないレーセル帝国だが,領地内ではあちらこちらで内紛が起きており,皇帝はそれを収めに行かなければならないのだ。いかに上手く諍いを収拾するかは,皇帝の策にかかっている。
「うむ。あの男が帝国の未来を握ろうとしているのを知っていながら,何も策を講じぬわけにはいかぬからな」
「そうですわね……」
リディアは父の言葉に舌を巻いた。サルディーノもなかなかの策士だと思っていたが,父はそのさらに上をいく策士のようだ。
(そうでなきゃ,この巨大な帝国を治める皇帝なんて務まらないわよね)
今はどの国とも戦争状態にはないレーセル帝国だが,領地内ではあちらこちらで内紛が起きており,皇帝はそれを収めに行かなければならないのだ。いかに上手く諍いを収拾するかは,皇帝の策にかかっている。