レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
ジョンが二人を客室に促しながら,不意にリディアを呼んだ。
「ん?なに?」
「もしかして,その髪留めは……」
そこで,デニスが横槍を入れてくる。
「お前,やっと気づいたのか。優しいリディアはな,せっかくお前が買ってくれたのに,この町で使わないのは悪いっつってさ,わざわざオレと散歩に行く時に着けてきたんだとよ」
何だか上から目線な物言いに,ジョンはカチンときたらしい。それとも,リディアとデニスとの間に流れている,微妙な空気の変化に気づいたのだろうか?
「リディア様,あの……。デニスと,何かあったのですか?」
(う……っ!ジョン,やっぱり鋭いわね)
ジョンは幸い,リディアの後ろを歩いているため,彼女の表情は見えないはずだ。
「――別に,何もないわよ」
一応ごまかしてみたけれど,ジョンは怪訝に思ったのか,「本当ですか?」と疑っている。やっぱり,勘づかれている?
「ん?なに?」
「もしかして,その髪留めは……」
そこで,デニスが横槍を入れてくる。
「お前,やっと気づいたのか。優しいリディアはな,せっかくお前が買ってくれたのに,この町で使わないのは悪いっつってさ,わざわざオレと散歩に行く時に着けてきたんだとよ」
何だか上から目線な物言いに,ジョンはカチンときたらしい。それとも,リディアとデニスとの間に流れている,微妙な空気の変化に気づいたのだろうか?
「リディア様,あの……。デニスと,何かあったのですか?」
(う……っ!ジョン,やっぱり鋭いわね)
ジョンは幸い,リディアの後ろを歩いているため,彼女の表情は見えないはずだ。
「――別に,何もないわよ」
一応ごまかしてみたけれど,ジョンは怪訝に思ったのか,「本当ですか?」と疑っている。やっぱり,勘づかれている?