永遠の恋
ドン!

「痛!!!」

誰かに いきなり
押され 壁に思いっきり
叩きつけられた。

「空最低!」

咲が 怒っていた。

「何で?
協力してくれるんじゃなかったの?」

「え?
だから…昨日、葵に…」

「私、聞いて!って頼んだのに…
一緒に帰るなんて…
裏切り者!」

「違…」

「違くなんかない!
それに…キスしたって…
本当なの?」

「何で…知って、」

「友達が見てたの…

空なんて大嫌い」

ドン!
また 押された…

背中の
傷が 痛む…

私って 最低?
私って 裏切り者?

何で 私は…
協力しただけで…
葵が いきなり…


私は その場にしゃがみこんだ。



「何…してんの?」

「海…」

海は 何故か 突然現れ
風の様に 去って…

のら猫みたいで…

「泣いてる…」

海が 私を見て言った。

海は なんで 私に関わる?

「泣いて無いよ…」

「涙…」

「アクビしたの…」

海は 何故か私を
いつも 不思議そうに見ていた。

「じゃぁね」

私は 走った…

海に 心が 読まれる様で
怖かった…

だって 私は…

罪を 犯したから

過ちは 消えない

この 傷が私の

過ちの 印だから…

苦しい

本当は あの時 死にたかった…

でも…

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