諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「あなたが好きです」

 そう言った私は、感動に目を潤ませながら微笑んだ。次の瞬間、私の腰を掴んでいた彼の手に強く力が入る。こちらを見上げていた理人さんは、当惑の眉を顰めてから、歯を食いしばって険しく顔をしかめた。

「理人さん?」

 不思議に思い息を凝らす。すると、私を抱き上げた理人さんが、私の脇腹を甘噛みした。

「痛っ……」

 思わずひと回り大きな声を上げる私を、彼がソファーに下ろす。

「お前、身体ガチガチだぞ。つまんないことしてないで、ガキは早く寝ろ」

 ソファーにへたり込む私を、立ち上がった理人さんが横目に見下ろした。

 ――えっ?

 突然のことに、なにが起こったのか理解できない私は瞠目する。
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