諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
 ……有家さんが頼まれていないということは、あのネックレスは理人さんが私のために選んでくれたものなんだよね。

 知られざる事実を、私は頭の中でひとつずつ整理していく。

 理人さんは、どうして有家さんが選んだなんて言ったのだろう。私に期待されると面倒だったから?

「そんな嘘なんかついても、私はあなたが大好きなのに」

 ぽつりと呟いた。すると、理人さんが「んんっ」と唸り声を上げてまぶたを持ち上げる。

「理人さん? 大丈夫ですか?」

 覗き込む私を、理人さんがぼーっと焦点の定まらない瞳で見据える。
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