諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
父や母もずっとそんな素振りは見せなかったし、私も会社の経営は順調だと信じて疑っていなかった。まさか、コクリョウを売却しなければいけないところまできていたなんて。
「……もうどうにもできないんでしょうか?」
私の問い掛けに、父の顔がいっそう歪んだ。
「ひとつだけ。会社を救える方法がある」
その言葉に、私は前へ乗り出した。なにか強烈に感情を押し殺そうとしている父が、奥歯を噛み締めてから続ける。
「ペンロットコーポレーションが、業務提携してもいいと言ってくれているんだ」
「業務、提携……」
ペンロットコーポレーションとは、筆記具や手帳などのステーショナリーの製造販売を行っている企業だ。
大手企業だし、ペンロットコーポレーションが業務提携してくれたらコクリョウもなんとかなるかもしれない。
だが、ある疑問が頭を過った。
「……もうどうにもできないんでしょうか?」
私の問い掛けに、父の顔がいっそう歪んだ。
「ひとつだけ。会社を救える方法がある」
その言葉に、私は前へ乗り出した。なにか強烈に感情を押し殺そうとしている父が、奥歯を噛み締めてから続ける。
「ペンロットコーポレーションが、業務提携してもいいと言ってくれているんだ」
「業務、提携……」
ペンロットコーポレーションとは、筆記具や手帳などのステーショナリーの製造販売を行っている企業だ。
大手企業だし、ペンロットコーポレーションが業務提携してくれたらコクリョウもなんとかなるかもしれない。
だが、ある疑問が頭を過った。