諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
 理人さんがアクセサリーを贈ってくれたのは初めてなんだもん。

 光に反射して眩いほどに輝くそれに、つい目頭が熱くなった。

 理人さんは昔から誕生日には毎年プレゼントを用意してくれる。私はこうして自分が生まれた日に好きな人とデートできるだけで十分なのだけれど、本音を言うといつも舞い上がるほど嬉しかった。

 どれも私の宝物だ。

 しかし、身につけるアクセサリーをプレゼントしてもらったのは初めてで、感に堪えずにはいられなかった。

 まるで心が通い合った恋人同士みたい。

「……とっても可愛い。嬉しいです」

 涙声で言うと、理人さんは私の手からネックレスを奪った。「あっ」と驚きの声を上げた私は、席を立つ彼を呆然と眺める。
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