諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
 言い訳など通用しない。あんな気持ちになるのはもう二度と嫌だった。

「私、諦めませんから」

 改めて告げると、理人さんは困惑したように眉根を寄せていた。

 私が欲しいのは、大グループの跡取りである旦那様じゃない。吾妻理人というひとりの男性の心なのだ。

「これからも、理人さんに好きになってもらえるように頑張ります。根性だけはあるので」

「勝手にしろ」

 言い終えた理人さんが、大きく息を吐いた。

「じゃあ、もっと会ってもらえませんか?」

「嫌だ」

「……次はクリスマス。あと二か月以上もあるのに」

 不満を吐き出す私に、理人さんは「ふん」と片方だけの口角を吊り上げる。
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