諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「当分は平穏に暮らせそうだ」

 ……意地悪。

「お願いです。お休みの日に、一時間でもいいですから……!」

「断る」

 膨れる私の額を、理人さんが軽く小突く。

 今回もダメか。

 全身の力がふっと抜けていく心地がする。

 理人さんを思い、過ごすクリスマスまでの日々が、果てしなく長いというのを私は嫌というほどよく知っていた。
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